カンペ

普段は知ったかぶりをして、偉そうに飼主さんに説教する身ですが、獣医師として真面目に研鑽を積んできたかというと、決してそうでもないことは、このブログ読者ならご承知でしょう。

今日は、普段いじることのない部位にできた腫瘍の切除手術がありました。
数日前からあれこれシミュレーションしていたのですが、その都度、手術部位の解剖を頭の中で想像するわけです。

学生時代、専門課程に進んで最初の難関は「解剖学」の単位取得でした。
家畜、イヌ、ネコ、大動物から小動物まで、それぞれの体の細部パーツの名称をひたすら暗記しました。
覚えなければ、続く「外科学」や「内科学」の臨床課程に進めず、留年が待っています。

奇跡的に国家試験合格までストレートで進めた私ですが、成績は常に低空飛行でした。
その状況は開業後も変わらず、今日のような手術をシミュレーションする際には、必ず解剖の「カンペ」に頼ることになります。
切除する腫瘍に対して不用意にメスを入れないよう、周辺を走る神経や血管の位置は必ず頭に入れておかなければなりません。

私がお世話になっているのは『実験動物の断面解剖アトラス(ウサギ編)』です。
A3弱サイズの大型本で、全80ページのオールカラー画像によりウサギの体の隅々が網羅されています。
30年近く前に出版された書籍ですが、今日のような手術の際には毎回必ず助けてもらっています。

表紙からしてかなりグロテスクな書籍なので、ここでは紹介を控えますが、ネットで調べたところ、ジュンク堂や楽天ブックスで2万5千円程度で販売されていました。

ウサギマニアを自称するなら……いや、必要ないかもしれませんね。

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