そんなわけないやろ〜
例えば、ウサギのうっ滞治療で。
当院では、まず注射治療を行い、早急に症状を改善させます。
つまり、食べ始めるよう促し、その勢いが落ちないように数日間の内服薬を処方します。
治療後、次の日までに症状の改善が見られなければ、「薬を飲ませて様子を見てもダメだから、必ず再度来院してください」とお伝えしています。
その後、再来院がない場合は「治ったってことだな」と思う一方、しばらく経ってから別の目的で来院された際には、つい「前回、どんな感じで復活しましたか?」と確認してしまうのが獣医師の性です。
そんな時、飼主さんから「ええ、注射を打ってもらった帰りの車中で、もう食べ始めました!」なんて報告されると、さすがに「そんなわけないやろ〜」と思ってしまいます。
もちろん、これは飼主さんが話を盛っているというわけではありません。
注射の効果がそんなに早く出るはずがない、というのが私の実感です。
自分の施した治療の効果ではない気がして、結果的には安心すべきことなのに、素直になれず「どうしてだ?」といろいろ考え込んでしまいます。
実は、「注射を打ってもらったら、あっという間に治った」という報告は他にも少なくありません。
もしかしたら、ウサギたちは「コイツ(私)のところ(当院)に連れて来られて、あれこれ(検査や治療)されるのはもううんざりだから、元気を出そう」と自ら気持ちを奮い立たせているのかも。
結果オーライ、ということでしょうか?
(11 投票, 平均: 1.00 / 1)