それでもやる

当院では、すべての麻酔下の処置や手術に対して、必ず事前にレントゲンと血液検査を行っています。

一見、食欲もあり元気そうに見えるウサギでも、これらの検査で異常が見つかることは少なくありません。
特にウサギという生き物では、その外観だけでは見落としがちな異常が多いため、検査による確認は欠かせません。
逆に言えば、「事前の検査無しで麻酔をかける」ことは、私としては怖くてできません。

異常の程度によっては、予定通り麻酔をかけて処置・手術を進めるのか、あるいは延期・中止するのかを検討し、飼主さんに説明します。

なかには「麻酔のリスクは高いが、やらなければ命に関わる」という状況もあります。
その場合、最終判断は飼主さんに委ねますが、「それでもやる」と決めたときには、型通りの方法ではなく、少しでもリスクを下げられる工夫を重ねて臨みます。

どんなに手術の技術や経験があっても、患者の本当のコンディションが整っていなければ成功は難しい。
だからこそ、当院では「見た目の元気さ」ではなく、「検査で得られる確かな情報」を最も重視しています。

1つ星 (13 投票, 平均: 1.00 / 1)
読み込み中...

コメントは受け付けていません。

このページの先頭へ