お金がないと幸せにできない
この際だから、少し厳しい話を続けます。
ウサギは、お金のかかる生きものです。
飼育に必要なケージやサークル、給水器、トイレなどの初期費用だけでも1〜2万円はかかります。
さらに、月々の食費が約5,000円、温度管理に必要な光熱費が約2,000円ほど上乗せされます。
そして、ここからは獣医師である私が直接関わる領域ですが、3ヶ月ごとの爪切り健診が1,000円、年に一度のレントゲン・血液検査が12,000円。
それらに加えて、初診料や再診料が必要です。
もし病気になれば、その治療費もかかります。
仮に、病気ひとつしない健康なウサギだったとしても、10年間生きた場合の維持費は毎年約10万円、生涯でおよそ100万円が必要です。
どれだけ愛情が深くても、飼主さん自身が自活しており、さらに経済的な余裕がない限り、ウサギを飼うことは難しいと言わざるを得ません。
というよりも、現実的に飼えないのです。
さらに、ウサギが病気になったり老齢になったりすると、飼主さんは多くの時間と労力をウサギの世話に費やさなければなりません。
場合によっては、仕事やプライベートを犠牲にせざるを得ないこともあるでしょう。
そのような状況に直面しても揺るがない生活力があり、かつこの先10年間は安定した自活が見込める方か、あらかじめ十分な貯蓄がある方でなければ、ウサギを飼うべきではありません。
というか、現実的に飼えません。
ここで、他者の援助に頼る、所謂「すねをかじる」は、子供にだけ許された所作なので、大人のみなさんには含めません。
これもまた、愛情だけではどうにもならない、大きな現実のひとつです。
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