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自分の洋楽の入り口は KISS でした。
9歳のとき、NHKで観たライブに度肝を抜かれました。
生まれて初めて体感したロックンロールでした。
その後、中高一貫校に進学。
中学2年の文化祭で再び彼らに出会います。
当時のKISSは低迷期でしたが、この一曲を観るために文化祭期間中、ずっと視聴覚室に陣取っていました。
今見返すと普通の曲かもしれませんが、中学2年生の自分には相当な衝撃でした。
当時は今と違って、動画情報は自分から能動的に探さないと得られない時代。
高校のマニアな先輩方が、あらゆるツテを頼って上映していた映像によって、私はすっかり洋楽マニアの沼に引き込まれました。
その後、下校途中に寄った楽器店で偶然同曲の正規PVを観る機会がありました。
しかし、リードギターの エース・フレーリー が全く映っていないことに違和感を覚えました。
しばらくして、下校途中に立ち寄った本屋で音楽雑誌をめくり、彼がバンドをクビになっていたことを知り、呆然としたのを覚えています。
あの頃から、素直に下校する生徒ではありませんでしたね。