5年前に手術したのに、巣作り行動【1】

5年前に子宮内膜腺癌で卵巣・子宮を全摘出した元メスウサギが、最近になって巣作り行動を始めた。

避妊手術後(この症例では腫瘍手術ですが)に巣作り行動が見られる原因はいくつかあります。

  1. 本能的な行動パターンの残存
    巣作りは繁殖本能に基づく行動ですが、脳に刷り込まれた「行動プログラム」として独立しているため、ホルモンがなくても“条件反射的”に出ることがあります。
    つまり、ホルモンがスイッチというより、「脳が覚えている行動の名残」です。
  2. 環境や刺激による誘発
    毛布・タオル・牧草など、“巣材になりそうなもの”が目の前にあると、思わずスイッチが入ってしまうことがあります。
    几帳面な性格のウサギほど、このスイッチが入りやすい傾向があります。
  3. ストレス・不安による置き換え行動
    まれに、巣作りが“安心感を得るための儀式(代償行動)”になっている場合も。
    環境の変化や寂しさが引き金となり、「巣作り=心を落ち着けるルーティン」になっていることがあります。

もし毛を大量にむしる・食欲が落ちる・興奮気味になるなどの変化があれば、ホルモン異常(卵巣残存症候群)の可能性もあるため、一度、動物病院で診てもらうのが安心です。

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