耳が立つ
ほこりちゃん、7歳のメスウサギ。
2ヶ月前に腎不全と診断しました。
治療開始当初――つまり、最も体調が悪かった時期――には、元々立っていた右耳が垂れてしまっていました。

それが今日、治療を続けて体調が安定してきたなと感じた頃、ふと見ると耳が元どおりピンと立っていたのです。

ずっと不思議に思っていた飼主さんに、「あとで考察をブログにまとめておくから、ぜひ読んでね」と伝えました。
耳が垂れた原因についての考察
- 衰弱による筋緊張の低下
ウサギの耳は、立ち耳種であれば本来ピンと立っているものです。
それには、耳介を支える筋肉や靱帯、皮膚などの組織に十分な張力が必要です。
しかし、腎不全が進行すると以下のような変化が起こります。
・脱水
・電解質異常
・代謝性アシドーシス
・食欲不振
・悪液質
これらにより、全身の筋緊張が低下し、耳を支える筋力も失われて耳が垂れたと考えられます。 - 脱水による皮膚張力の低下
耳介は、皮膚の張りと支持組織のバランスで形が保たれています。
腎不全による脱水状態では皮膚がしぼみ、弾力がなくなり、耳が下がりやすくなります。 - 体温低下と末梢血流の悪化
腎不全が重度になると、全身の血行が悪くなり、特に耳介のような末梢部では血流が低下し、冷たくなります。
血流と体温の低下は、耳を支える組織の機能をさらに低下させ、耳が垂れやすくなる一因です。 - 姿勢・神経反応による変化
体調が悪いウサギは、警戒心を失い、頭を低くして耳を伏せるような“うなだれ姿勢”をとることがあります。
この姿勢そのものが、耳が垂れて見える要因になることもあります。
結論として、耳の垂れ下がりは、「筋緊張の低下」「脱水」「末梢循環不全」「防御的姿勢」など、複数の体調不良のサインが重なっていた結果と考えられます。
そして、治療によってこれらが改善されたことで、本来の“立ち耳”に戻った――そう考えるのが自然です。
私的には、耳を触って冷たいとか温かいとか、不確かな健康指標だと思っていました。
ですが、今回のように耳の立ち具合そのものが体調のバロメーターになり得るということを、あらためて感じさせられました。
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