麻酔をかけられると認知症になる?

大切な愛兎が受ける治療行為は、飼主さんに説明・理解を得てから行います。
なかでも手術に関しては、ある程度の危険度を背負ってもらう必要があるため、同意書にサインまで頂いて実施しています。
その際、飼主さんからの質問には、自分に可能な限りの見解を述べて、納得して頂けるよう努力しています。

今日、ある飼主さんから「麻酔をかけられると認知症になってしまうんですか?」という質問、いや「なってしまうんですよね?」というほぼ断定的な確認があった。

普段私が専門風吹かせていようが、私の知らないことを飼主さんが知識として持っている場合もあるかもしれません。
しかし、やはり経験上「?」となったので、一応否定させて頂きました。
そしてあとで調べてみると・・・たぶん高齢患者の術後せん妄の知識から発した飼主さんの確認だったのでしょう。

一見すると奇異な飼主さんの意見も、後々調べてみるとその根拠になる事柄に行き着き、その謎が解明できるものです。
正しく理解してるかはこの際置いといて、私が調べたのはネット、たぶん飼主さんの知識の源もネット。
現代人は膨大な知識の渦に飲み込まれて生活していると実感。

ちなみに高齢ウサギの手術の高齢って何歳?
私が50歳においてまだピッチピチでいるつもりだからか、5〜6歳のウサギは高齢とは思わない。
個人的には7歳以上のウサギから、そのリスクを考慮しだしますが、老化度合いにも個体差がありますから、それも踏まえて個別に評価しているのが実態です。

補足)
後日、この飼主さんから「痴呆」は差別用語で「認知症」が正しい用語だと指摘されました。
10年以上も前に厚生労働省が指摘していた言葉を、正しく使わず失礼しました。

いろいろ調べてみると介護の現場では、その「認知」という言葉すら「ニンチ」に変換され、受取側から不快感を生じるものとして捉えられる場合もあるとか。
私的には、言葉の区別も大切ですが、差別や偏見の気持ちを持たずに表現することが、公の場では一番気をつけるべきであり、そこに抵触する内容のブログではありませんでしたが、やはりその上で表題を訂正することが適当であると判断しました。

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