男の作法
著者は「鬼平犯科帳」「刺客商売」の池波正太郎。
著者没後28年、存命中の1981年に発刊された本書が、何故か行きつけの書店のオススメコーナーに鎮座しており、その題名に魅せられて買ってしまった。
つくづく思う、もっと若い頃に読むべき本だった。
様々な場での男の作法が述べられているが、特に鮨屋と天麩羅屋での男の所作については、読んでいて今までの自分の間違った振る舞いを思い浮かべ恥ずかしくなった。
江戸文化に詳しい著者から、その時代の庶民の暮らしを教わり、それが現代の美意識にも繋がっていることは説得力があり、故に今は古臭いと言われようが不変の作法として実践したい。
これからは、白か黒かを決したがらず、◯ぬことを意識しながら、生きていきたいと思う。
30〜40代の男の必読書。
勧めてくれた書店に感謝。
師走に良い本読んだわ。