依存

愛兎を可愛がることは本来微笑ましいことです。
可愛がることに何の異論もありません。
自分も過去飼ってきたウサギたちを十分に可愛がってきました。

ただ、これをいうと気分害されるのを承知で敢えて言わせてもらいますが、ウサギの飼主さんには溺愛傾向の強い方が多いというのが、日々の診療で私が受ける印象です。
自分はそういうタイプの飼主ではないと思う方は、もちろん無関係ですので以下は読み飛ばしてください。

ウサギを溺愛する飼主さんは、依存体質が強いと推測します。
本来人間には人間の在り方があり、ペットにはペットの在り方というものがあるはずです。
在り方を無視した過度な依存は、ウサギが健康であれば問題なくても、病気のときは復活の足かせになります。
飼主さんが愛兎一筋になってしまい、客観視する余裕に欠け、私の助言を正確に受け取れないため、愛兎の治療に支障をきたします。
残念なことですが、長くウサギ診療に当たってきて、そう思うことがしばしばあります。

イヌ・ネコの世界では、溺愛飼主の不在時にペットが大きな不安を抱えてしまうことで、様々な問題行動が生じる分離不安が知られていますが、ウサギの場合は飼主側が問題化している気がします。
いうまでもなく「依存」はウサギのためにではなく、飼主さんが自分のためにやっていることです
愛兎のためにも、ご自分のためにも改めてほしい考え方です。

非難轟々でしょうね。
わかってて書いてます。
前々から思っていたこと。
大きくはウサギのために、ほんの僅かな思いやり(お節介?)で飼主さんのために書かせて頂きました。

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