僕が死んだあの森
なんとも恐ろしい題名だが、「その女アレックス」以来ずっと読み続けているフランスのピエール・ルメートルの新作。
原題直訳は「三日と、一つの人生」。
隣家の6歳の子供を “はずみ” で殺してしまった12歳の主人公が、混乱のなか死体隠蔽、そこから彼が住む村中が騒然となる三日間。
それをなんとか切り抜けるも、その後も罪と罰と恐怖に苛まれ16年、最後は予想外のクライマックス。
いや〜、これは予測できなかった。
アメリカのスティーヴン・キング作と比べて、人間味を排除した幾分冷たい作風だが、これもまた病みつきになる。
本作は本国で2019年に映画化、残念ながら日本では未公開。
日本語字幕ディスク販売してくれ〜。
さて、次は同作家のあの大作にいくか。