その女アレックス

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書店で平積みにされていたのを見て、なんの予備知識もなかったが、表紙の強烈な印象で買った。

450pの3部構成なのだが、見事に読者の興味が構成毎に切り替わる。
犯人の供述が二転三転ならよくあることだが、この二転三転は驚き。

著者は映像を思い浮かべながら文章を書くのが手法だそうで、欧州の話題作として映画化もすんなり決まり、著者自ら脚本制作をスタートした。

文章なら読み手の想像力を抑制することでショッキングな思いを軽減できる。
映画として世に出るなら、間違いなくR15+でしょう。

しかしながら本小説を読めば分かるが、本当に惨たらしいのは全編通して続く犯行描写より、後半から一気に噴出する常識を逸脱した思考。
視覚要素と心理描写、どちらに趣を置くかで映画の評価は変わるでしょう。
もちろん私は後者を期待する。

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