ラスト・ムービースター

35作目

2017年アメリカ製作のコメディ作品。

主演のバート・レイノルズを最初に認識したのは、中一のとき学校サボって(いかんがな)観に行った「キャノンボール」で、とんでもないオールスターキャストで話題になった作品の主役を演じたカッコいいオッサンだった。

実はタランティーノの「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」に出演予定だったが、2018年心臓発作で死去(82歳)、本作が彼の遺作となる。

本作は表向きコメディに分類されるが、レイノルズが自分まんまの元映画スターを演じ、自己の半生とシンクロしたほろ苦ドラマ仕立てになっており、老人の郷愁一杯で感動だらけの作品でした。

全盛期人気を二分したクリント・イーストウッドを、老いてその後の業績が負けたとしてもライバル視する言葉が所々出てきて、なんだかとてもカッコよく見えた。
イーストウッドとの共作「シティ・ヒート」を観直さなくては。

彼がオファーを断った007シリーズや「スター・ウォーズ」のハン・ソロ役が実現していたら、どうなっていただろうと幻想が膨らむ。
自身の遺作として最高の作品を残したと思う。

今年はコロナで映画観る気になれない日々だったが、この作品を機にどんどん観たくなった。

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