バカと無知
2016年「言ってはいけない 残酷すぎる真実」
2019年「もっと言ってはいけない」
に続いて、本書は徹底的に「バカ」について暴いた一冊。
信頼できる実験データをもとに、バカの正体を遠慮なく残酷なまでに暴露して、バカとの共存を強いられる民主社会の生き方を問いかける。
実はいま一気に半分読破したところだが、本題と同じ第2章の「バカと無知」が本書のメインテーマなんだと思う。
1995年、アメリカの2人の心理学者が発見したダニング=クルーガー効果は、バカは自分がバカであることに気づいてないという重大なヒトの問題を暴いた。
また、認知神経科学者バハドル・バーラミが発見した平均効果は、賢い者がバカの過大評価に引きずられることを証明した。
この2つの効果は実社会でも、皆の意見を協議し社会に反映させる民主国家では、その方向性がバカに引きずられ間違う傾向にあるという実態から証明される。
加えて、その悪影響となったバカは原理的に自分がバカだと知ることはできない、おいおい、ひょっとして自分も? という怖れを抱かせる。
しかし本書をよ〜く読むと、自己採点の甘さ・厳しさによってバカと賢者は判別可能だとわかる。
己の人生振り返ってみると、受験に国家試験、自動車免許試験に至るまで、様々なテストを受けてきた。
試験後自信満々に語ってた奴が、落ちて困惑した表情を何度見たことか、たぶん自己採点が甘々だったのよね。
愚娘よ、受験の手応えを執拗に尋ねた父の心理は、合否よりここにあったのよ。
このシリーズ3冊、全てN師匠オススメ。
最近🐎🦌・🐎🦌連発して鬱憤をぶちまけていた自分だから、ふと我に返り自戒するキッカケになりました。
それでも🐎🦌は🐎🦌なんですけどね。
うわっ、本書読んでもこんなこと言う自分が一番厄介な存在だわ。