言ってはいけない 残酷すぎる真実

N師匠推薦図書のうちの一冊。
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I. 努力は遺伝に勝てないのか

II. あまりに残酷な美貌格差

III. 子育てや教育は子どもの成長に関係ない

内容がショッキングだけに、アマゾンの評価欄を見てみると、感情的に反応されている方もいますが、著者の持論ではなく、多数の研究データを元にした解説書、しかも巻末に参考文献も記してあり、信頼性の高い書であると思います。
なかでも私的に一番興味深かったのが、IIIでのアメリカの心理学者ジュディス・リッチ・ハリスの「子育ての大誤解」からの引用。
子どもの成長は50%遺伝、もう50%は親の教育、ではなくて友達関係にあるという学説は、教育熱心な親にしてみれば受け入れ難い考えかもしれないが、冷静に本書を読解すれば、親がするべきことにも言及されていて、決して子どもの成長親要らずと言っている訳ではない。

様々な実験結果から、学説を立て、推論を進めて、強固な理論を導き出す、行動遺伝学の面白さを認識させてくれた書でした。

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