10万年後の安全

今回の大義なき解散選挙、争点は「経済」「外交」「原発」なんでしょう。

購入後、観なきゃ観なきゃと思いつつ、わざわざ絶望的な気持ちになるのに抵抗があって鑑賞拒否していましたが、選挙前に観ておくべきだと思いました。

オンカロとはフィンランド語で洞窟、空洞、穴の意味。
首都ヘルシンキから240キロ離れたオルキルオト島に建設された、世界で初めての高レベル放射性廃棄物地層処分施設。
原子力発電の結果できたゴミ(放射性廃棄物)を、自然災害、人災、社会的変化を受けない場所に、10万年に渡って眠らせるには、現状の技術・コスト・安全面を考慮すれば地中深くで処理するのが世界的な認識らしい。
2004年から建設開始し、2012年に建設許可申請が行われ、2020年から操業開始する。

本作が問題定義している2点。

・10万年に渡り放射能漏れを防ぐ施設は可能か? それは史上初の人間以後(ポスト・ヒューマン)の建築物となるだろう。

・オンカロが遠い未来、遺跡や墓、宝物が隠されている場所と思われて、人類以後の知的生命の興味を掻き立て、掘り起こされてしまう懸念。

オンカロ1つで原子炉4基が処分規模なので、54基の原子炉を持つ日本はオンカロを13以上作らないといけない。
原発反対以前に、これだけのゴミどうするの?!

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