飛べ! ダコタ

昭和21年、終戦から5ヶ月後の佐渡島であった実話を元にした作品。
史実としても映画作品になった時点で、作り手の意図が入り込むから事実ではなくなるのだが、当時の日本人の心情を、現代のイデオロギーの色に染まらず、誠実な視点で描いていると思った。
国民としての誇り、個人としての正直な感情の吐露。

元アイドル芳本美代子の好演に驚くと同時に、もう少しまともな外人俳優雇えんかったのかと残念。

「鬼畜米英なんて言って散々怖がっていたのに、接してみたらイギリス人はいい人だった。自分たちは騙されて戦争に巻き込まれた」という村の主婦たちに、村長は「国民皆が戦争を始めたんだ」と述べるが、「なんでわしら片田舎の住民が戦争なんか始められるん?村長さんの言うことは難しい」とかわされてしまう場面が印象的。

1つ星 (まだ評価がありません)
読み込み中...

コメントは受け付けていません。

このページの先頭へ