談志最後の落語論

亡くなる2年前に上梓された、談志が “落語に対する能書き” を書した最後の本。

落語のこういうところが良いんだ、という事例を様々あげて著者の解説が語られる。
同時に、上面だけのファンには理解されない苦悩も節々に見受けられるから、なんとか著者が望む落語理解の及第点までに達したいと、必死に読んだ落語の上面をも知らない私。

だって「片想い」は共有できるが「岡惚れ」は知らなかったし。

この先も恥ずかしいほどに落語には疎いままの私であろう。
しかし、「落語とは、立川談志である」と言い切る著者の言葉は、今後も追いかけたい。

私にとっては哲学書のような一冊でした。

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