罪の声

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1984年に発生したグリコ・森永事件をモデルにしたフィクション小説だが、時系列、場所、犯行内容、事件報道について史実通りに再現した上で、事件に巻き込まれた3人の子供を主にして、著者の想像を加えた話となっている。

戦後最大の未解決事件の輪郭が、解読できたことは興味深かった。
しかし、実際に今真相を追ったら、本書のような結末とは真逆のものになる気が、「あの日」読んで昨今のマスコミの残虐性を認知した自分は思った。

世間に曝される恐怖心が希薄で、それゆえにフィクション、しかし読み応え十分な一冊。

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