大晦日ボクシング感想

2015年大晦日、忙しい一日でした。

東京、名古屋、大阪でボクシング世界戦が5戦行われ、名古屋の田中恒成選手は生観戦、あとは深夜に(恒成くん逆転勝利の美酒に酔いしれてた)じっくり録画観戦しました。
恒成くんと同級、同じ名古屋で活躍する高山選手がバッティングで流血し、負傷判定負けは残念でしたが、他の試合は勝つことができました。

印象的なのは、KO試合全てのフィニッシュがボディーブローだったこと。
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ボディーブローは通常は相手の動きを止めたり、スタミナを奪ったり、ガードを下げさせるために繰り出すパンチ。
しかし、ヒトの解剖学的臓器位置を瞬時にタイミングよく把握し、みぞおちや肝臓を打てば、地獄の苦しみを与え、相手の心を折ります。
もちろん相手だって勝つために身体鍛え、ディフェンストレーニングにも励んでいる訳ですから、プロボクサーとしてボディーブローでKOされることは、屈辱的な意味合いもあります。

世界最高峰の高レベルな戦いにおいて、ボディーブローで敵を仕留めるのですから、今の日本ボクシング界は真の強者揃いです。
同時間帯に放送された総合格闘技も、とりあえず録画鑑賞しましたが、残念ながら倍速・早送りで流し見して終わりました。

一度でも負けたら再浮上することが至難の世界で、極限まで心技体を極め、巨大なプレッシャーにも打ち勝って、更に観る者を唸らせる結果を出したボクシングに叶う戦いは、現時点他にないと思います。
ボクシング業界が今以上人気と知名度を上げることは、選手が経済的に潤い、ステイタスを得るために必須ですが、決して大衆に媚びるような興行する必要はない。それをやってしまったら、選手の命懸けの戦いが嘘臭くなるだけです。

ラグビー観たってわかるでしょう。
大晦日の勝者の誰かが、ラスベガスを沸かせる試合を一つでもしたら、日本人の認識・評価なんて一変するんだから。
海外で賞賛されたら、にわか熱狂ファンが一気に増殖する、認知欲求度が浅ましいほど高い国民性なんだから。

そのとき、古参ファンの私はほくそ笑むんです。

その日は近い!

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