不器用なもんで。

2日間催事に参加して、ずっと忙しく拘束される訳でなく時間を潰す間も生まれる。だから2冊ほど読みたかった本を持って行った。

小林旭の自伝。
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昔気質の硬派な小林旭。金にグダグダ言うのに抵抗があるから、裕次郎より映画会社に貢献していると自負があるのに、ギャラが少なくても文句は言わない。常にオレ流を貫くんたげど、どこか注意力散漫で人間関係、業界、事業で失敗し、膨大な借金を抱える。でも金にグダグダ抵抗あって・・・。

こんなある意味抜けてる旭なのに、要所要所時代の世相を冷静に分析している文体が同一人物には思えず違和感がある。よくよく確認したらゴーストライターが髙田延彦の「泣き虫」の金子達仁氏だった。これ「泣き虫」でも思ったんだけど、たぶん金子氏は取材対象に対して、ファン意識でずっと注目したことは無いと思う。だから作品に本当の本人の人間性が浮き出ているか、疑問に思うことが多かった。
吉田豪とは真逆ですな。

小林旭を期待して読むなら、チャランポラン・ドタバタ人生劇の方が面白かった筈だし、結構本人もそんな人間じゃないのだろうか?と想像しながら軽く読みました。

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