上級国民/下級国民

N師匠からの課題図書、面白くて、読みやすくて、1日で読んだ。

先日調べた人口爆発はグラフで見ると衝撃だったが、本書はそれを「ゆたかさの爆発」でもあったと述べている。

それは産業革命という名の知識革命で起きたものであり、それまでの緩やかな歴史の流れから一変した世界で我々は生きていて、そして今もその加速度的変化の途中であると意識させる。
その劇的変化の渦中、現状の問題は世界的に起きているマジョリティの分断で、それは2045年に訪れるとされるシンギュラリティで知識社会が終われば解決するのでは?というのが著者の意見。

しかし、私的にはAIの第一線で活躍していた新井紀子の「シンギュラリティはこない」を信じる派だし、彼女の著書の方が未来の処方箋として受け入れやすかった。

タブーを直視させ、更にそこから考察を広げていくので、読む人によっては不快感が伴うかもしれないが、私的には世界で起きている分断現象を理解する良書でした。

知識革命による分断は、まだまだ続く。。。

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