三島由紀夫 100の言葉

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本屋でぶら見していて、思わず表紙に釘付けになり、買ってその日のうちに読みました。

現代の日本の様々な問題を、見事に予言していた洞察力に唸りながら、笑えるところも一つあった。

酒席で乱れる人間に対して、節度を知らぬ人間は嫌いだ、と前置きし、「酒の席で、もっとも好きな話題は、そこにいない第三者の悪口」と続け、それをすぐ本人へ伝えに行く人間も嫌いな範疇に入れ、自分もチクられて困ったことが何度もあると打ち明けているところ。
昭和の大文豪でも、酒席での悪口は好きだったのかと、親近感持ちました。

「罪を犯した事のない人のみ石を投げよ」の教えに従えば、とても声高に非難できない身の程は無視して、些細なこと、自分が口出しする必要もない文句を、ネットの匿名性を利用して世間に吹聴する最近の風潮。
酒席や井戸端会議の発言に止められない、節度を知らぬ人間が多いのでしょうね。

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