ラッキーマン

普段殆どTVを観ない。ましてや衛星放送なども加入していないので、TV事情には全然疎い。
先日読んだ本で知った。
マイケル・J・フォックスが13年ぶりに役者復帰していたと。

彼は90年代はじめ、まだ30歳という若さでパーキンソン病を発症した。
2004年発行の自叙伝「ラッキーマン」を読んだ時は、彼のサクセスストーリーと同時に10年間に及ぶ病気との闘いの記述が興味深かった。
彼はパーキンソン病が自分に何をもたらしたかを語った。すばらしい人生と仕事に感謝するチャンスが与えられ、治療法を探すための手助けをし、人々に広くこの病気について知ってもらう機会を得たと。最後に「自分は実に幸運な男だ」と言う台詞で締め括ったが、そうでも言わないと生きていけないくらい辛いのでは?と、読んで正直哀れんだ。

しかし、私が間違ってました。
この13年ぶりの復帰作。マイケルが演じるのはニューヨークのローカルTVニュースの人気キャスターで、パーキンソン病で13年前に引退したオッサン。
そのままのマイケルやんけ!
しかも、これはコメディ、マイケルの病気の症状をネタに笑いを取ってる。

「パーキンソン病は辛いけど、僕は『笑える』と考える事にしたんだよ」

凄い!
10年前、あなたの本読んで、同情して、ごめんなさい。

残念なのはこの番組、本国アメリカでは視聴率が伸びずシーズン1の途中で打ち切られたらしい。
しかし、とにかく彼の復帰を喜びたい。これからも出続けて欲しい!

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