ベイダータイム 皇帝戦士の真実

没後3年にして自伝が出たら読むでしょ。

日本のメジャーからインディーはもとより、アメリカ、ヨーロッパ、メキシコまでも勢力的に進出し、その国々のプロレスに見事に適応して、メインイベンターとして1980〜2000年代を活躍したプロレスラーの生き様。

彼と共にあの頃の熱気を生み出したスター選手たちとの逸話と、当時のプロレス業界の真実・裏話は非常に興味深く、当時表向き観てきた試合より奥深くて、過酷で、驚きで、感動で、面白い。
彼が63歳で亡くなった事実は知っていたので、後半身体が蝕まれていく状況は予想して読み進めたが、それを軽く想像以上にいく壮絶人生だった。

強靭な肉体と精神を犠牲にして、あの頃の地球上のプロレスを全て体現した唯一無二の存在の自伝だから、多少値が張ろうとプロレス史の一次資料として買って損なし。

彼が選んだベストファイトは、両国に座布団を舞わせたVS武藤戦でした。

同じ座布団舞いでも、火のついた座布団が舞って暴動が起きた、彼の日本デビュー戦も強烈でした。

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