プロミシング・ヤング・ウーマン
10作目
2020年アメリカ製作のスリラー作品。
監督と脚本は本作がデビューのエメラルド・フェネル。
本作は第93回アカデミー賞で作品賞、監督賞、脚本賞の候補に挙がり、脚本賞を受賞した。
主演のキャリー・マリガンは「わたしを離さないで」や「ドライブ」での無口なか弱い役が印象的だったが、本作の役柄で全く違う演技を見せてくれる。
作品として成立させるために、暗くシリアスになりがちな内容にコメディ要素を入れ込んでいるが、そこが監督の女性視点で絶妙な塩梅になっている。
女性が独りで復讐するためには、最終的にここまでやらないといけないという残酷な現実を描きながら、最後 😉 で締めるんだから、観る者の心に刺さらない筈がない。
私的には、決して泣きを見せない主人公に怖さより悲しさを感じ、そしてまんまと目的を成し遂げた主人公に称賛を贈りたくなる作品でした。
予告編については、日本語版より本国版の方が本作の雰囲気に適しているので、そちらを選びました。