サウスポー

従来のボクシング映画と同様な、挫折→奮起→勝利の定番ストーリー。
しかし、防衛を重ねた世界王者が、ファイトスタイルを変更して、たった6週間のトレーニングで勝利をものにするなんて、映画でしかありえない。
ボクシング経験のある監督が、試合に関してはリアリティーを追求したと豪語しているが、ならばそこに至るまでの過程も考慮してほしかったし、クライマックスの結果も違ってくるのにと思う。

ただ、正直そんなことはどうでもいい。
この作品の最大の見処は、主演のジェイク・ギレンホールだと思う。
前主演作品「ナイトクローラー」で痩せ細ったパパラッチを演じるため11kgの減量を成功させた彼が、そのわずか8ヶ月後に本作の撮影を開始し、毎日2回、休みなしで8ヶ月間トレーニングを続け、縄跳びもろくに出来なかったという状態から、説得力のあるボクサーを演じるため、67kgから80kgと13kgの増量に成功し、ボクシングチャンピオンらしい筋骨隆々の肉体を手にし、スタントなしでボクシングシーンを演じきっています。
製作当初は、本作でサントラを手がけているエミネムが主役も演じる予定だったとか。
ならば私は観なかったでしょう、ジェイク・ギレンホールだからこそ観たいと思った作品でした。

「ナイトクローラー」と共に、観ている方が疲れるほどの神経質な演技は、彼の十八番といえるでしょう。

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