コレクティブ 国家の嘘

19作目

2019年ルーマニア製作のドキュメンタリー作品。

2015年ブカレストのライブハウス「コレクティブ」で火災発生、27人が死亡、180人が負傷して公立病院へ搬送された。
その後、病院で治療中に37人が更に亡くなり、病院の医療体制に疑惑が向けられる。

作品前半で製薬会社と病院の癒着関係が暴かれて、早い段階で問題解決かと思いきや、腐敗は病院だけに留まらず、政治、国全体の問題に進展していく。
最初にこの事件をすっぱ抜いたスポーツ新聞紙・ガゼタ・スポルトゥリロルの記者、カタリン・トロンタンの言葉「メディアが権力に屈したら、国家は国民を虐げます」が印象的。
正直ここまで修復不能な問題抱えた国と比べるのは無理があるが、それでも日本のメディアにこの気骨があるかは疑問で、逆に権力と結託している面すらあると思う、一歩間違えば容易に明日は我が身か。

現実故ラストは残酷。
コロナ禍で、医者の権威を盲信した人に是非観てほしい作品。

1つ星 (3 投票, 平均: 1.00 / 1)
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