インサイド・ルーウィン・デイヴィス

1961年ニューヨーク、売れないフォーク歌手のある1週間。
コーエン兄弟監督の独特な雰囲気が良いです。
普段は寡黙で優しい演技のキャリー・マリガンの、本作でのキレっぷりが凄い。

実力が無いわけではないのに、時代がマッチしなかっただけで成功できず一文無し。
この作品観ると、男にとって金がないのは致命的なんだと思えてしまう。
昔は男が獲物を捕らえて女子供を食わせた。
どれだけ食べものを与えられるかが男としての価値。
であれば、現代はどれだけ稼げるかが価値観の一つと言えるはず。
しかし稼ぎのない主人公は、様々な人間関係によって暖かく見守られている。
キレまくりのキャリーにさえ、最後は情をかけられる。
だからなんとなく温かい気持ちになれた。

劇中歌は撮影中に生で録音されたそうで、主演のルーウィン役のオスカー・アイザックの歌唱力は凄いです。

あっと言う間に連休終了。
明日から診療スタートです。
休みの間、何やってたんだろ・・・

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