鍛錬より気の持ちよう

前ブログで言及した通り、昨夜は「M:I/デッドレコニング PART ONE」と「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」を続けて鑑賞した。

M:Iでイーサン・ハントを演じるトム・クルーズは現在61歳。
前作同様本作でも彼自身がプロデューサーを務めているから、危険なシーンも本人の実写に拘って、超人的な体力・運動能力・度胸を見せつけている。
しかし、もはやそれは強迫観念に囚われた様で、同世代の自分が観ていて痛々しく、この人、撮影中に殉職するんじゃないのかと心配になる程。

老いに抗うにも限界があるのだ。

一方インディアナ・ジョーンズを演じたハリソン・フォードは現在81歳。
本作ではアクションシーンにおいて、自身とそっくりなスタントマンはもちろん、最新VFX技術を用い、自らの容姿を37歳に若返らせるディエイジングまでも採用した。
一見こうなるとなんでもありで、俳優が本領発揮する必要性が無くなるじゃないかと思いがちだが、実は違う。
若き頃の過去と同様の表情と覇気を生み出すのは、間違いなく現在のハリソン・フォード自身の演技だった。

外観は映像技術で補えるようになった現在、アクションスターであっても必須なのは、時間に抗う肉体ではなくて演技力なんだと、2作続けて観たことで分かってしまった。

さらに言えば、現実社会の年寄りだって、日々の鍛練より気の持ちようということだ。

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