アウトサイダー
連夜で読了。
上巻クライマックスのホリー・ギブニー(そう、あの「ファインダーズ・キーパーズ」でビル・ホッジズの部下)登場から止められなくなり、連日老眼視界限界まで読み続けてしまった。
今回の敵はメキシコ伝説の悪鬼エル・クーコ。
出自がB級ホラー並みに陳腐なのに、キングの手にかかれば現代の猟奇殺人者に転生される。
エル・クーコを現代風にアウトサイダーと名付けたのはホリー。
下巻は彼女が悪鬼退治のキーパーソンとなり、クライマックスに再びあの必殺技を繰り出すあたり、もう本当にキングは読者が求めていることを熟知している。
これからも奇想天外な事件が続く “大宇宙には果てがない” なら、次はファインダーズ・キーパーズにラルフ・アンダースンが加入してほしいと、殆どの読者は思っているのではないだろうか。
訳者あとがきには、今後翻訳待ちの最新作がズラリと紹介されていた。
御歳73、まだまだ健在なホラーの帝王によって、これからも徹夜読書を強いられそうだ。