最後に勝ち
先日、プロレスの天龍源一郎選手が39年間の現役生活を終えた。
引退試合の両国国技館のマットには、この日だけ復活したスポンサー・メガネスーパーの文字が。
1990年、メガネスーパーが会社の一部門としてSWSを旗揚げした際、エースとして引き抜かれた天龍選手は、金で動いた汚いやつ、金権プロレスと散々叩かれた。
結局SWSは、そのダーティーなイメージを背負ったまま、2年ちょっとで崩壊。
しかし天龍選手は、その後も様々な団体に参加し、己のプロレス道を全うした。
今回、メガネスーパーがスポンサーとして名乗り出たのは、天龍引退のはなむけ以上の意味があり、汚名を受けても反論することなく、互いの業界で生き延び、本人たちに自覚はないとしても、立派に世間にリベンジしてやったと思う。
SWS叩きの急先鋒だった中心人物の現在は、見るも無残だもんな。
その徹底した堕落人生も、個人的には好きなんだけど。
メガネスーパーが更に粋なところは、天龍引退試合の半券持参で、店内商品25%OFFセールをやったところ。
終わりよければ全てよし。
引退試合でオカダに敗れて、「負けたー!!」と絶叫して悔しがったそうだけど、いえいえ、真の勝者は天龍とメガネスーパーです。