顔見知りの獣医
先日も書いたが、年末年始に向けて不穏な空気が漂っております。
ここ数日初診の患者さんが多く、やはり今年の愛兎の心配事は今年中に解決したいという、飼主さんの気持ちの表れなんでしょう。
しかし中には残念ながら根治が望めない、その子が寿命を閉じるまで可能な限り痛みや苦しみを取り除くことしか、治療の選択肢がない病気もありました。
初めて来院された飼主さんにその説明をする辛さと、仮に健診や爪切りに通って頂いていたら、違った結果になっていた可能性も考えると残念な気持ちが交錯します。
遠方から来られる飼主さんも多いですから、無理を強いることはできませんが、せめて3ヶ月に1回でいいから愛兎を診せてほしいです。
ウサギの平均寿命が7〜8年として、日本人の平均寿命は80歳ちょっとです。
単純比較でウサギはヒトの10倍のスピードで老いる生きもの。
なんちゃって獣医師(私)が3ヶ月毎に健診しても、その合間を縫って病気が発生するかもしれませんが、多少は救える命もあると思います。
加えて重病初診の患者さんには、その精神的負担を考えると、やれる検査や治療に制限がかかるときがあるのですが、定期的に受診する患者さんには相互理解がありますので、ある程度突き詰めた検査・治療が可能なことも多いのです。
ウサギを飼ったら、顔見知りの獣医さんを早く作ってほしいです。