病中の食餌管理

病気を発症して普段の生活が送れなくなった愛兎を、元の健康な状態に戻そうと受診するのだが、全ての病気が治療後直ぐに効果が出るわけではない。
ゆっくり腰を据えて治療に当たるのだが、心配なことが一つある。

通説として「ウサギは2日間食べなかったら、その命に関わる動物」と言われている。
だからウサギ診療の場合、治療を施すと同等に重要なのが、食餌可能な状況を早く作り出すことだ。

食べなくなったら安易に餌を変えることは勧めない。
ウサギの消化機能は繊細だから、急な食餌の変化に対応できるか?
好みの味覚で食欲を無理矢理発揮させるのは、返って病気の身体に負担を与えることにならないか?
この期に及んでワガママウサギに変身しないか?
以上の憂慮をできるだけ省いて、且つ病気のウサギに食べてもらう最良の方法は「ウサギ用流動食の強制給餌」だと私的には思っている。

今日の午前診療、地元で治療を受けたが、愛兎の食が細くなっていくのが不安で、泣きながら来院した飼主さんがいた。
ウサギは食べないと危ないという知識はあっても、その対処法を教えてもらわなければ、そりゃ心細くて泣けるだろうと同情した。

因みに当院で教えるとは、言葉で教えるだけでなく、実際に病中の患者さんに実演してお見せします。
その際同時に、患者さんが咀嚼できるのかもチェックしています。
更にその様子をスマフォで録画してもらい、飼主さんが自宅でシミュレーションして実施できるようにしています。

なんだか嫌だな、こういう自慢げな書き方。。。
説明だから仕方ないか。

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