悪女に骨抜きにされたモテない男

イヌ・ネコ診ていた頃を思い出すと、飼主さんとペットがそっくりな例が多かった。
大らかな性格の飼主さんには、のんびりしたイヌやネコ。
神経質なイヌ・ネコには、心配性の飼主さんが付いたり。
大声で鳴くイヌ・ネコの飼主さんも声がデカかったり。
顔までそっくり、瓜二つなペットと飼主さんが診察室に現れて、目が点になったことも。

きっと飼主が感化して、ペットのキャラクターをヒト側に引き寄せたから。
イヌ・ネコ飼育に関しては、飼主がリーダーシップ、主導権握ることが鉄則、そうでないと飼ってられないので、当たり前にそう思いました。

しかしウサギに関しては?
感じたことを正直に申しますと。。。

ウサギは自意識が強く、狡猾で、隙の無い生きもの。
そうじゃないと被食者として、弱肉強食の自然界で生き残れませんから。
対して飼主は、単純にウサギの可愛さにコロッと騙されて、彼らの我儘に振り回されている方が多い。
例えが悪いですが “悪女に骨抜きにされたモテない男” のようなもの。
ウサギ側に引き寄せられつつ、同化もできない可哀想な存在。

あくまでもモテない経験値の高い私の見立てですが、結構当たっていると確信しています。
そんなダメ男(ごめんなさい)にカッコ良く変身してもらい、ウサギに惚れさせようとする試みが、当院で毎月開催している「ウサギ飼育啓蒙セミナー」です。
あっ、だから飽きっぽい私でも、自らのモテない期に対する復讐心という無意識の私情が絡んで、思いの外長続きしているのかもしれません。

参加者の90%が女性の飼主さんなのに、私的には “男塾” の気持ち(笑)
今週末(3/5)開催です。

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