当院風

ネザーランドドワーフのむぎちゃん。

若くてヤンチャ故か小型種の神経質な性格からか、室内の何処かに引っ掛けて、右後肢先端の皮膚をベロンと剥がす傷を負ってしまった。

獣医療セオリーに準じれば、全身麻酔下で丁寧に縫合するか、傷口に包帯を巻くのでしょう。
どちらにしても神経質なウサギが処置後傷口を舐めたり、噛んだりせず安静に保つなど無理な話。
当然エリザベスカラーを装着し、完治まで本人は窮屈でストレス下、飼主さんは更なるアクシデントが勃発しないかハラハラドキドキ。
実際後日テンヤワンヤな状態になっちゃったなんてことも。

これはあくまでも私的な考えですが、ウサギは時間はかかれど傷修復能に優れた動物だと思う。
だって、自然界で捕食者に襲われ傷を負った場合、それを癒す能力が低ければ生き残ってこれなかったと思うので。

ということで患者さんの品種、年齢、性格などを考慮し、ときとして獣医療セオリーに反した治療を、飼主さんと相談の上、選択することがあります。
むぎちゃんの場合は外科的な治療は一切せず、エリザベスカラーも装着せず、内服薬だけ。

結果は以下の通り。

受傷直後
20日後
30日後

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