不摂生な14歳
今日来院されたある患者さんの話。
14歳!
ここ3年は年毎に少しずつ体重が減少し、最近に至っては前肢の踏ん張りが弱くなって来院した。
正直年齢を考慮したら避けられない老化現象であり、治療というより介護に重点を置いて飼主さんには対応してもらう説明をした。
そのなかで、少しでも体重を戻そうとするなら咀嚼が疲れないような餌、例えばペレットを砕いたり、水でふやかしたり、場合によっては流動食を利用したりすることを助言したら
「イチゴやバナナは従来通り与えていいですか?」
そうなんです、このウサギ、牧草は食べず主食はペレットで14年間生きてきました、目立ってお腹壊すことなく歯も伸びず、果物だってずっと食べてきた。
「今更やめたらストレスになるから好きにあげていいよ、でも何かあったらそれはそれで納得する年齢なんじゃない?」
私だってできることなら好きなもの制限せず食べて、酒、タバコもやめないで、そして大した病気にもならず100歳まで生きたい。
そして最後も、タバコふかしながら満足感一杯で逝けたら最高。
生き方としては、好きな作家のチャールズ・ブコウスキーみたいに。
実に羨ましい患者さんでした。