ヒトの最先端と同等とはいかないが

個人的に毎年盆休みを利用して受けている人間ドックでは、食道、大腸、肺、肝、膵、前立腺の腫瘍マーカー検査を実施している。

血液から癌の有無を調べることが可能なんて、簡単で便利な検査だと思うが、既存の検査法は主に癌細胞が死ぬ時に出るタンパク質を検出するもので、ある程度進行した癌でないと発見できない上、正確性にも問題ありとされており、それでも癌発見の手助けになるとして利用されているそうな。
残念ながら現状ウサギ用腫瘍マーカー検査は存在しないし、検出するタンパク質が動物種で異なるため、ヒト用マーカーをウサギ用の癌マーカーとして共通に使うこともできない。

そんななか、ヒトの癌検査は凄いと実感させられる記事が今朝の新聞に。

“血液1滴で癌13種診断”

国立がん研究センターが、癌が血中に分泌するマイクロRNAとよぶ物質を調べることで、13種の癌を、ごく初期のうちに95%程度の確率で発見できた。

凄いのが、この方法を生み出すために、センターに冷凍保存されていた約4万3千人の血液中のマイクロRNAを調べ検査基準を設定し、更に人工知能まで使いその精度を高めたという。
ウサギに実現させるには到底難しい、それにしても羨ましい検査法の実現ですね。

ヒトの最先端検査と同等に実施できないとしても、病気の早期発見は、病院で診察を受けることで実現できることに変わりないと思います。

当院では3ヶ月に1回程度の受診を勧めています。

遠方から来られる飼主さんもいて大変だとは思いますが、前回来院した時期を思い出して、そろそろとなったら、愛兎のご機嫌伺いながら来院してくださいね。

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