ウサギも不幸
ネットに上げないことを約束に、もう相当数の飼主さんにウサギのコントロール、抱っこ、投薬、強制給餌の様子を撮影してもらっています。
なかでもコントロール・抱っこはウサギを飼い出して最初に教わる技術なので、飼主さんは撮影しながら驚きの声を上げる方が多いです。
「えっ! 家ではあんなに暴れん坊なのに、なんで先生には一瞬で従順になるの?」
これ、別に私が自慢話したい訳でなく、当院に来院される普通技術レベルの飼主さんなら、ごく当たり前のことであります。
動画で説明した通り、魔法のように見えた術も、一つ一つの動きに理由があって、先手先手を打ってヤンチャなウサギを納得させる訳です。
初めて接する私が一瞬で攻略するということは、ウサギはそれだけヒトを見る眼を持っている、相手のレベルを一瞬で測るのが上手い生きものなのです。
ヒトが飼う生きものだから、ヒトがリーダーになってこそ、飼われる生きものは守られていると実感でき、安心して暮らしていけるのです。
リーダーになれないと、飼主さんも不幸ですが、飼われる生きものも不幸なのです。