ある避妊手術の依頼

今日、避妊手術の相談で来院したメスウサギと飼主さん。

手術を思い立った理由を伺ったところ、愛兎が飼主さんの前でマウンティングを頻繁にするという。
先ず最初に説明したのが、メスのマウンティングは発情行動ではないということ。

原因としては
・ケージ内外テリトリー侵害のストレス。
 飼主さんが愛兎に対してデリカシーなく接触を繰り返すことで起きてしまいます。
・主従関係の非構築。
 飼主さんが愛兎をコントロール・抱っこできないことで生じます。
などが上げられますので、飼主さんがメスのアナウサギの習性を勉強し、その理解の上愛兎と接し、且つリーダーとして振る舞う必要があります。

続いて普段の食餌状況を聴取。
ペットウサギの理想的な食餌、理想体重の1.5%/日量のペレットと無制限のチモシー、オヤツは極力与えない、炭水化物は絶対ダメ etc.
これらが実現されていないと全身麻酔下の手術後、正常な消化管運動の復活に支障来たすかもしれません。

最後に退院後の介護について。
術後の投薬ができるのは当たり前、餌の食べっぷり、排泄物のチェック、活動状況の観察。。。

愛兎にとってはビッグイベント、故に飼主さんに求められることも当然多い。
緊急性を要する手術ではありませんから、以上を飼主さんがクリアしてから実施するのが筋でしょう。

こんな大変なことだと思いませんでした?
今からでも遅くありませんから是非飼育セミナー受けてもらって、プロのウサ飼いになってください。

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