口の動きを観察する

先日初診で治療させて頂いた10才のウサギ。
不正咬合の臼歯を切ることで、食欲回復しました。

飼主さんが心配なのは今後のこと。
いずれ歯は伸びてきますから、再び処置が必要となるでしょう。

「餌をかえた方がいいでしょうか?」

「硬いものを与えて噛ませた方がいいですか?」

ウサギにとって一番重要なのは、歯を削る咀嚼運動を促し、良好な消化吸収に不可欠な、牧草を中心とした餌生活。
しかし、高齢のウサギが餌やライフスタイルを変えることは、大きなストレスとなり、上手く順応できず、かえって体調を崩す危険性が高い場合もあります。

ならば、今まで通りの生活を続け、病気の症状発現を少しでも早く見つけることに、飼主さんは注意を傾けることが大切です。
涎がダラダラ出て口元を濡らし、完全に餌が食べられなくなる前。
奥歯にキャラメルが引っかかるような食べ方をしだしたら、直ぐに病院へ連れていくことが大切です。

ウサギの咀嚼運動の正常と異常を見分けられるようにすることです。

1つ星 (まだ評価がありません)
読み込み中...

コメントは受け付けていません。

このページの先頭へ