意味も知らずにヘヴィメタルを叫ぶな!
著者のエクスペリメンタル・メタル・バンド(こんなジャンルがあることすら知らなかった)SIGHのヴォーカル・川嶋未来氏は、どっぷり私と同世代、だから本誌で取り上げてくれてるバンドの曲は、全てピンポイントで洗礼を受けた馴染みのものばかり。
それらの歌詞は、韻を踏む事に重点が置かれていたり、比喩や派生表現、ニュアンスを汲み取らなければならなかったり、無理やりの意訳、擬人化、詩的表現で更に難解になったり、淫語の隠語、ダブル・ミーニングまで潜んでいたりして、CD買って日本語訳を読んでも難解な曲が多かった。
本書は、これらの曲毎に歌詞を丁寧に解説してくれると共に、バンドがその曲を作った背景までをも教えてくれる。
昔夢中になって聴いていた曲の謎が、今になって解けるのが嬉しいし、本書を読んだあと、改めて聴き直してみると、新たな感慨に浸れた。
80〜90年代メタルキッズだった方にオススメの一冊。
ついでにSIGHのPVもチェック。
後日これ見つけました。