ブラック毒演会

連休初日(世間は3連休だろうから2日目なんでしょうな〜羨ましいことでっ)、飲み仲間のシンゴちゃんと大須の「お馬のおやこ」で毎月開催される、落語家・快楽亭ブラック師匠の独演会ならぬ毒演会を観に出かけた。

いつも通りの笑えて、危なく、下品だけども技が光る噺に、私は満足、落語初体験のシンゴちゃんは衝撃を受けたようでした。

この日の演目は「塩原多助一代記」と「七度狐」

いつも演後にスマフォ駆使して調べるのだが、よくもまあ古典落語をここまで自分流に変えて、現代人にウケるように再構築し、情景がまざまざと浮かび上がるように演じるな、と感心してしまう。
「塩原多助一代記」は下げを発する人物が、オリジナルとは異なる人物となっており、それがいかにも落語会の異端児であるブラック師匠らしい、いや、こっちの方が粋であると気づいてしまうと、もう病みつきになってしまうのである。
また、「落語は江戸の風が吹くものを言うんだ」と定義した師匠率いる立川流出の落語家でありながら、上方落語の「七度狐」で、関西弁をも使い熟す技量もあることに、後になって気付いてしまったほど、違和感なく普通に聴けた。

帰路の栄の賑やかな街中で、ブラック師匠に感化されたオッさん2人が、さっき観た絶対にTV放送では流せない内容の落語を、師匠の「え〜? え〜?」の説教口調をマネながら、爆笑しながら語り合う姿は、師匠の落語以上に公衆の面前に晒してはならぬものだったでしょう。

たった2500円で、艶話、不謹慎ネタ、きっちりした古典落語の技を至近距離で鑑賞できる、それが毎月名古屋で開催されているなら・・・迷わず行けよ、行けば笑うさ。

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