バトル・オブ・ザ・セクシーズ

55作目


2017年アメリカ製作、1973年のプロテニスプレイヤーによる男女対抗試合を描いたコメディドラマ。

今から僅か45年前、先進国のアメリカでも世情はこうだったのだと改めて認識できる。
ポリティカル・コレクトネスやLGBTが浸透している現代は、あの時代の人間が奮闘してくれたお陰か・・・とコメディでありながら実は崇高なテーマを扱った作品なのだが、私的には純粋にテニス対決までのドタバタを楽しんで観たかったので、前半はちょっとねちっこ過ぎて疲れた。

本作の監督はジョナサン・デイトンとヴァレリー・ファリスの別姓夫婦で、元々ミュージックビデオの監督業出身、R.E.M.、エクストリーム、ラモーンズ、レッチリなどを手がけ、映画監督としては前作に「ルビー・スパークス」という私的お気に入り作品がある。

期待していた作風とは異なる(特に前半)映画だったが、実在する人物の俳優による再現力と、70年代の雰囲気を甦らした映像は完璧で、それを観れるだけでも価値あり。

ディスクの特典にはビリー・ジーン・キング本人のインタビューがあり、こういった実話を基にした作品ならば、あって嬉しいオマケだ。
もちろん自分でも当時の模様はネットで調べるけど。



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