膀胱結石

昨日の手術の話。

ウサギは食べものから摂取の結果として、尿中にカルシウムを排泄する動物です。

・餌中のカルシウム含有が高い

・水分摂取不足による濃い尿

・排尿異常による膀胱内の尿の残留

によって膀胱内に砂や結石を形成し、排尿困難、痛みを示すようになります。

昨日のケースでは、飼主さんが愛兎の食欲低下と腹部の痛みを感知して、素早く来院してくれました。
早速レントゲンを撮影しました。

画像の通り結石は膀胱内に収まっていますが、これが尿道へ移動すると痛みは更に増しますし、尿を出すことができなくなり、早急に危険な状態になる可能性があります。
加えて、尿道に詰まった結石を取る手術は、技術の難易度や患者の身体負担も増しますから、そうなってしまう前に即手術実施となりました。

患者さんは10歳になる老齢ウサギ、手術のストレスに耐えられるか? など心配要素はありましたが、それらを踏まえた上での飼主さんの状況理解と決断が、早い手術実施を可能にしました。

無事手術を終え、取り出した結石を見た飼主さんはビックリ。

私とスタッフは、無事退院する患者さんを見送り一安心の一件でした。

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