肥満について

もう何度も繰り返し書いてますが、ウサ飼い初心者さんには知っておいてほしい点、復習の意味も込めて。

ウサギはペットとしての歴史の前に、家畜としてヒトに飼われて改良されてきた長い歴史があります。
家畜の特徴とは、飼料効率が良く短期間で大きく成長すること。
したがってペットウサギもこの特徴を受け継いでいるといえますので、ほとんどの個体が太りやすい体質を持っているといえます。

ウサギは草食動物です。
健康な消化管運動を維持し太らせないためには、繊維質を中心とし炭水化物を取らない食餌にする必要があります。
しかしペットウサギは炭水化物が大好物です。
炭水化物は主にオヤツに分類される食べ物(フルーツ、ビスケットなど)に多く含まれ、その嗜好性の高さから、一旦オヤツの味を知ってしまうとそれに執着してしまい、それだけで満足して本来食べてほしい繊維質(牧草)を食べなくなってしまいます。
ウサギは自己の健康を憂慮して、食べるものを適正に配分することはしません。

自然界で被食者であるウサギは警戒心が強い動物で、イヌのように飼主に従順で躾に従う動物ではありません。
ですから飼主さんとのスキンシップを日常的にとることが難しく、体毛がふさふさなので、その外観だけで肥満度を推測することは困難です。

加えて肉食動物のターゲットにされないよう、可能な限り太ったことを隠そうとする性質から、多くの余剰カロリーは内臓脂肪という外からは判断できないもので貯蔵する性質も持っています。

以上のことから、飼主さんが見つける頃には既に、過度な肥満状態となっているペットウサギも珍しくありません。
最悪、自己のお腹に蓄えた脂肪を支えきれず背骨が折れる・・・なんて信じられない事故も起きます。

牧草中心の食餌生活を維持し、必要以上のオヤツをあげない、プラス定期的に動物病院で愛兎の肥満度を評価してもらうことが大切です。

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