小型化

ここ数年、ペットウサギの小型化が進んでいます。
私がウサギ診療をスタートした20年前であれば、ロップイヤーなら2〜3kg、ネザーランドドワーフでも1kgちょっとある子が多かった。
それが今では、昔のネザーと変わらないほど小さくなったロップやら、7〜800g程度のネザーと、全種が一律に小型化している感じです。

ベルちゃんは生後9ヶ月のメス・ネザー。
体重は今どきの800g。
先日、彼女の避妊手術をしました。
患者の身体が小さくなれば麻酔管理も繊細になるのですが、とにかく切除する子宮が小さくて驚きました。
術前に予想していた3/1程度の細さで、お腹を開けて確認した瞬間思わず唸ってしまった。

低い鼻に大きな瞳、身体はできるだけ小さい方が、ヒトの母性本能はくすぐられるようだから、ペットウサギとして避けられないものかもしれませんが、この人為的な品種改良はどこまで進むのか考えると、ちょっとゾッとしてしまうのは私だけなんでしょうかね。

あっ、ベルちゃんには何の罪もない話です。

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