初診飼主さんの強い味方
ある初診ウサギの飼主さん。
診断の結果、愛兎に薬を飲ませることになり、私が説明する前にいきなり妥協案を出された。
「りんごジュースに混ぜて飲ませていいですか?」
「ダメ、だって毎回騙されてくれるとは限らないでしょ」
「これから先のこと、特に老齢になってからのこと考えたら、今のうちに薬を飲んでもらうではなく、飲ませる方法をマスターした方がいいよ」
と私は冷酷に即却下。
その後、私が飼主さんのウサギ相手に、投薬を実演して見せる。
その様子を飼主さんは自分のスマフォで動画撮影して、帰宅後それを観ながら習得してもう。
「なかにはどう仕様もなくヤンチャなウサギもいるけど、私ができるんだからこの子はできます」
「できないとしたら飼主さんのやる気に問題がある」
と私は更に冷酷に飼主さんを追い込む。
しかし…
待合室に救世主がいるんですよね。
その飼主さん、当院の常連さんの紹介で来院し、当の常連さんも付き添いで待合室にいた。
私の厳しい診察後、飼主さんを待合室で温かく迎える常連さん。
「○○さん、あとは頼みますね〜」
と私が常連さんに一声かけると
「わかったわ」
と全てを察して深く頷く常連さん。
頼りになるな〜