立川談志の正体

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一気に読んだ。
快楽亭ブラックといったら男の悪行三拍子が目に余り、立川流を破門になったキワモノ落語家と勝手に思い込んでいた。
もちろん先日観た「毒演会」でも「下ネタで笑いとる奴は、噺家としては下の下だ!」なんて叫びながら、散々お話しになられていたから、全部が誤解という訳ではないが(笑)
ただ同時に、この方、素人目にもしっかりした技量を持ち合わせているのが分かった。
要はアホやってるようだけど実力者。
私が最も好きで尊敬するタイプの人間でした。

本人も言っているが、談志のファン・アンチ両者から文句が出るに違いない内容の本書は、讃美だらけの追悼本より、余程興味深く、面白く、勉強になった。
特に「家元の落語」での彼流の分析評価は、古典落語の何から食していいのか分からない素人の私にも興味をそそり、題目1つ1つを味わいたい欲求に駆られました。

四十後半になってから落語好きになるなんて遅きに失したかもしれないが、ゆっくり勉強したいと思いました。

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