恋するソマリア

N師匠の推薦で読む高野秀行著作の5冊目にして最新刊。
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未開の地探検家の高野氏がレポートする今まで読んだ物語は、生死に関わる危険は無くとも十分興味深く面白いものだったが、今回はマジでヤバい体験が最終章で起きる。

「客人のもてなし」を重んじるソマリアの人々は、映画「ローン・サバイバー」で主人公のネイビー・シールズ隊員を命懸けで助けたアフガニスタンの村人と同様だ。
しかしその「もてなし」心情が災難を呼んでしまった結果と、それを正しく伝えないマスコミ。

高野氏は自分を辺境作家と称しているが、最終章でやってることは命懸けで紛争地レポートするジャーナリストと変わりなく、それは本人が望まずして陥った状況であることが怖い。
あとがきで、懲りもせず更にヤバい状況へ目を輝かせて向かおうとする著者に、もうそろそろ引き返した方が良いんでない? なんかあってからじゃ、もう笑って読めなくなるじゃん。と心配になるのは私だけ?

でも辞められない仕事なんだろうなー。

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